中国のインターネット普及に伴って現れた問題が、電力不足であります。そして、様々な種類の発電が見直されています。水力、風力、石炭などの利用の強化が行なわれてきています。そして忘れてならないのが、原子力発電開発の積極的推進であります。原子力発電の現状をみていきましょう。中国の商業用原子力発電所の歴史は比較的浅いといえます。いまから10数年前に、送電網初併入、そして、20数年前に運転開始した秦山原子力発電所が最初の商業用原子力発電所であります。
また、広東省・大亜湾原子力発電所1、2号機が同年に運転開始しました。その後約10年間は3基、227.8万kWでありましたが、この数年で次々に新規原子力発電所を運開させています。現在で運転中の原子力発電所は、9基であり、701.4万kWとなっています。そして建設中のものは、2基であり212.0万kWとなっています。さらに、近々、運開予定であります。運転中、建設中の合計は11基913.4万kWにすぎず、日本の53基4,712.2万kWと比べて1/5以下です。
中国の原子力発電所の特徴は、多くの設計方式の混在していることでしょう。加圧水型軽水炉(PWR)については自主設計(国産)、フランス設計、ロシア設計の3種類、これに重水炉(カナダ設計)があります。重要設備の一部は海外製品を輸入しており、日本製設備機器も導入されているのです。さらに新規建設プロジェクトの動きとして、国務院は近年、三門、嶺澳II期のプロジェクトを認可しました。このほか、秦山II期増設、陽江のプロジェクトも、国務院内の原子力自主化指導グループで基本的了解に達したということです。
中国では、原子力発電を国家エネルギー戦略の重要構成部分として位置付け、原子力発電建設に当たって中国主体、中外協力で技術を導入しています。自主化を推進し、技術路線を統一し、先進技術を採用して、原子力発電の安全水準と経済性を常に高め、国産化を実現し、原子力産業全体の能力を高めるとの方針を打ち出しています。この方針に沿って、新規地点である三門、正式批准待ちの陽江については、炉型設計方式を含めて国際入札にかけ、増設の嶺澳II期、正式批准待ちの秦山II期増設については、国際入札を含め個別設備調達をする予定だということです。